Try IT(トライイット)
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詳細
- 評価
- 4.4
- バージョン
- 4.8.3
- 開発者
- Trygroup Inc.
中学・高校の勉強を自分のペースで進めたいなら、映像授業を中心にした教育アプリ「Try IT(トライイット)」は、候補に入れて損のない一本です。私は、短い時間で授業内容を確認したいときや、教科書を読んでも理解が止まったときに使うタイプの学習アプリとして見ました。無料で始められるため、いきなり有料教材へ移る前に、自分が映像授業と相性がよいか確かめやすいのが魅力です。
ただし、動画を見るだけで成績が自動的に上がるアプリではありません。授業を見たあとに問題を解く、間違いを記録する、翌日にもう一度説明を思い出す、といった使い方まで考えて初めて力を発揮します。今回は、どんな学習者に向くのか、一般的な参考書や個別指導と比べてどこが便利なのか、反対に乗り換えを慎重に考えたほうがよい場面まで、実際の使い道を意識して整理します。
選ぶ前に見たい学習スタイルとの相性
まず確認したいのは「授業を聞いて理解する」タイプかどうか
このアプリは、Trygroup Inc.が提供する教育アプリで、中学生向けと高校生向けの映像学習サービスです。文字を読みながら自分で考える教材とは違い、先生の説明を聞いて流れをつかみたい人に向いています。数学の公式の意味、英語の文法の使い分け、理科や社会の用語のつながりなど、文章だけでは頭に入りにくい内容を、授業形式で確認できる点が中心です。
一方、すでに学習範囲を理解していて、演習量だけを増やしたい人には、問題集や演習専用サービスのほうが効率的なことがあります。動画は理解の入口として便利ですが、解答を書く時間や、間違いを直す時間そのものを置き換えるものではありません。私は、映像を「勉強の全部」ではなく、「つまずいた場所へ戻るための説明」として使うのが最も現実的だと感じました。
無料で試せることが判断材料になる
利用料金は無料です。家庭で学習サービスを選ぶとき、最初から継続費用を気にせず試せるのは大きな利点です。保護者が子どもに合うか見たい場合も、まず操作感や授業のテンポを確認してから、紙の教材や別のサービスと組み合わせる判断ができます。
無料だからといって、必ず全員に合うわけではありません。動画学習では、再生を始めても集中できず、説明を聞いた気になって終わることがあります。特に、机に向かう時間を自分で決めるのが苦手な人は、アプリを入れただけでは学習習慣になりません。最初から長時間取り組もうとせず、苦手な単元を一つ選び、授業を見たあとに自分の言葉で説明できるかを試すのがおすすめです。
対応環境と基本情報を確認してから始める
対象年齢は3歳以上と案内されていますが、内容は中学版・高校版の学習を想定したものです。小さな子ども向けの知育アプリというより、学校の学習を補うためのサービスとして考えるのが自然です。対応する最低OSは7.0で、比較的古い端末でも候補にしやすい一方、実際には動画を快適に再生できる空き容量や通信環境も確認しておきたいところです。
現在のバージョンは4.8.3で、公開日は2015年7月17日です。長く提供されてきたアプリなので、短期間だけ話題になるタイプではなく、継続して使う教材を探している人にも検討しやすい存在です。ストアでは平均4.4の評価があり、評価数は約1,700件、レビュー数は約900件です。数字だけで判断するのではなく、自分の学年と教科に授業が合うかを優先して確認してください。
Try ITが特に力を発揮する場面
つまずいた単元へすぐ戻れる
私が便利だと思ったのは、教科書を最初から読み直すのではなく、理解できていない部分に戻る使い方です。たとえば数学で二次方程式に進んだものの、因数分解の手順があいまいな場合、現在の単元を無理に進めるより、前の内容を映像で確認したほうが早く立て直せます。授業を順番に受ける学校と違い、自分の理解度に合わせて戻れるのが映像サービスの強みです。
英語でも同じです。長文読解でつまずいたとき、単語だけを調べ続けるより、文型や時制の説明へ戻ることで原因が見つかる場合があります。私は、間違えた問題の答えだけを見るのではなく、「なぜこの選択肢を選んだのか」を考えてから関連する授業を探す使い方をすすめます。これなら動画視聴が受け身になりにくく、弱点の修正に直結します。
短いすき間時間でも学習の入口を作れる
毎日まとまった時間を取れない人にも、映像授業は使いやすい形式です。学校から帰ってすぐ問題集を開く気力がない日でも、まず授業を一本見るという始め方なら、勉強のスイッチを入れやすくなります。通学前や夕食後など、生活の中に固定の視聴タイミングを作ると、アプリを開くかどうかで迷う時間を減らせます。
ここでのコツは、視聴だけを目標にしないことです。授業のあとにノートへ「今日わかったこと」「まだ不安なこと」を一行ずつ書くと、理解の穴が見えます。さらに翌日、その一行を見ずに説明し直せれば、記憶の確認にもなります。動画を連続再生して満足するより、一本ごとに小さなアウトプットを挟むほうが、無料の教材でも学習効果を引き出しやすいです。
定期テスト前の復習にも使いやすい
定期テスト前は、すべての範囲を同じ時間で復習する必要はありません。学校のプリントや問題集で間違えた単元に印を付け、その単元だけ授業で確認すると、限られた時間を使いやすくなります。私は、テスト前日に新しい授業を大量に見るより、数日前から「間違いを見つける」「映像で理解する」「類題を解く」という順番を作るほうが安心できます。
保護者が勉強を教えるのが難しい家庭でも、説明のきっかけを作れる点は助かります。子どもが「ここがわからない」と言ったとき、すぐ答えを教えるのではなく、まず該当する授業を一緒に探す方法があります。ただし、保護者が学習計画まで管理してくれるわけではないので、曜日ごとの教科や終了条件は家庭で決めておく必要があります。
学校の授業を休んだときの補助になる
体調不良や行事で授業を受けられなかった場合、教科書だけで追いつくのは意外に大変です。映像で先生の説明を聞けると、板書の流れや考え方をつかむ助けになります。もちろん、学校独自の進度や先生の指示と完全に一致するとは限らないため、授業を見たあとに教科書の該当ページと学校の課題を照らし合わせるのが安全です。
この使い方では、アプリを学校の授業の代わりにするのではなく、欠けた説明を埋める道具として扱うのがポイントです。わからない箇所を放置したまま次へ進むより、早めに補足できるため、後の単元で困る可能性を抑えられます。
一般的な教材や別の学習サービスとの違い
紙の参考書より説明の流れをつかみやすい
参考書のよさは、必要なページをすぐ開けて、自分の速度で読み返せることです。書き込みや付箋も使いやすく、問題演習と組み合わせるなら今でも非常に頼りになります。ただ、説明文を読んでもイメージできない単元では、ページを何度も往復することになりがちです。
Try ITは、先生の説明を聞きながら理解の順序を追えるため、最初のつまずきを解消する役割で参考書を補えます。反対に、細かい定義を一覧で比較したい、前後のページを行き来しながら自分で整理したいという人には、紙の本のほうが向くでしょう。私は、映像で理解し、参考書で確認し、問題集で定着させる三段階が相性のよい組み合わせだと思います。
問題演習中心のアプリとは目的が違う
問題を次々に解き、正答率や連続記録を見ながら進めるタイプの学習アプリは、練習量を増やすのに向いています。短時間で反復したい人や、正解・不正解をすぐ確認したい人には便利です。しかし、答えを間違えた原因を説明してほしい場面では、問題演習だけでは足りないことがあります。
このアプリは、問題を解く前の理解づくりや、間違いの原因を見直す場面で価値があります。ゲーム感覚の連続プレイを求める人には物足りなく感じる可能性がありますが、授業を受け直す感覚で落ち着いて学びたい人には合います。選ぶ基準は、勉強を楽しく続けたいか、それとも説明を聞いて納得したいかです。
個別指導や塾の代わりになるか
塾や家庭教師なら、理解できていない表情を見てもらい、その場で質問できます。学習計画を立ててもらえることも大きな違いです。自分で何がわからないのか説明できない生徒や、締め切りがないと勉強を始められない生徒には、対面の支援のほうが合う場合があります。
一方で、質問するのが苦手だったり、授業時間に縛られたくなかったりする人は、映像授業の気楽さを活かせます。わからない説明を何度も見直し、自分の都合で止めたり戻したりできる学習環境を求めるなら、こちらが有力です。塾をやめて完全に置き換えるというより、塾の復習や家庭学習の補助として使うと、役割の違いがはっきりします。
乗り換える前に考えたい手間と続け方
最初に学習ルールを決めると迷いにくい
紙の教材からアプリへ移るときに起きやすい問題は、教材が変わっただけで勉強した気になることです。インストール後に授業を眺めるだけで終わらせず、最初の一週間は目的を一つに絞るのがおすすめです。たとえば、数学の特定単元を理解し、学校の問題集で数問解ける状態にする、と決めます。
私なら、次のような流れにします。
- 学校の課題や小テストで不安な単元を一つ選ぶ
- 映像授業を見ながら、重要な考え方を短くメモする
- すぐに教科書または問題集の問題を解く
- 間違えた理由を確認し、必要な説明だけもう一度見る
この順番なら、動画を見ること自体が目的になりません。特に三番目を省かないことが重要です。理解したつもりでも、実際に手を動かすと公式の使い方や英文の語順で迷うことがあります。アプリから紙へ戻る手間はありますが、その切り替えが学習効果を確かめるチェックになります。
通信環境と端末の使い方を先に整える
映像授業を使う以上、通信が不安定な場所では集中が途切れます。自宅で使うのか、移動中に使うのかを先に決め、イヤホンの扱いや音量にも注意したいところです。外での利用を考える場合は、周囲の音で説明が聞き取りにくくならないか、通信量が家庭の契約に影響しないかを確認しておくと安心です。
スマートフォンだけで長時間見ると、画面の小ささや通知が気になることもあります。可能なら、勉強中は通知を切り、ノートを横に置いて視聴します。端末を机に置くだけで動画を見る姿勢にならないよう、授業の前にノートと筆記具を準備しておくと、受け身になりにくいです。
続かなかった場合の戻り方を決めておく
学習アプリは、数日使わないと再開のハードルが上がります。そこで、毎日完璧に続ける目標より、「次に開いたら苦手な単元を一つだけ見る」という戻り方を決めておくと、挫折を長引かせにくくなります。連続日数のような記録を追うより、学校の課題やテスト対策と結び付けたほうが、使う理由を保ちやすいです。
また、家族が管理する場合も、視聴時間だけで評価しないほうがよいでしょう。長く見ても理解が進むとは限らないため、「授業後に何を説明できるようになったか」「問題を解いてどこが直ったか」を確認するほうが実態に近いです。これは、無料アプリを家庭学習の仕組みに組み込むときの大切な視点です。
私なら誰にすすめるか
私は、中学・高校の授業でつまずいた単元を、自分の都合で説明し直したい人にすすめます。無料で始められ、Trygroup Inc.が提供する映像学習サービスとして長く利用されているため、まず試して学習スタイルとの相性を見るには向いています。特に、先生へ質問する前に自分で一度整理したい人、塾の授業をもう一度確認したい人、テスト前に苦手分野だけ復習したい人には使い道があります。
反対に、問題を大量に解くことが最優先の人、学習計画を誰かに管理してほしい人、動画より文章と図のほうが集中できる人には、別の教材を軸にしたほうがよいでしょう。勉強の習慣がまだ作れていない場合も、アプリ単体に任せるより、家庭や学校で時間と課題を決めたほうが続きます。
最初の試し方としては、苦手な教科を全部広げるのではなく、一つの単元に絞るのが現実的です。授業を見て、ノートに要点を書き、問題集で確認するところまで行えば、自分に合うか判断できます。理解のきっかけを作るアプリとしては優秀ですが、演習と習慣づくりまで自動で担うものではありません。
結論として、「わからない」を説明つきで解きほぐしたいなら、Try ITは無料で試す価値があります。映像授業を見たあとに必ず手を動かす、学校の教材と照らし合わせる、必要なら塾や問題集で不足を補う。この使い方を守れる人なら、日々の学習を立て直す頼れる補助役になってくれるはずです。











